フィッシュミールとは?
フィッシュミール(「魚粉」や「魚粕」とも)とは、魚を乾燥して砕き、粉状にしたもので、魚を原料とした水産加工品の加工残滓(アラ)や、サバやサンマ・イワシなどの多獲性魚を利用して作られています。
フィッシュミールは古くから肥料として使われ、近年では高い粗蛋白含有量と優れたアミノ酸バランスを有することが注目され、配合飼料の重要な原料として畜産や魚類の養殖に使われる他、カルシウムやタンパク質を多く含むことから、食用としての需要も検討されています。
また、フィッシュミール製造の過程で出る水分と油分を分離し、このうちの油分を精製したものが「魚油」です。
魚油は、当初マーガリンの原料や燃料として、最近では配合飼料の添加物(フィードオイル)として使われてきましたが、魚油に含まれる不飽和脂肪酸(DHA・ドコサヘキサエン酸、EPA・エイコサペンタエン酸)などの成分が注目されるにつれ、健康食品・医薬品などに利用されるケースが増えています。
原料となる魚
フィッシュミールの原料となる魚は、サンマ、アジ、サバ、イワシ類(マイワシ・カタクチイワシなど)、タラ類(マダラ・スケソウダラなど)など、多岐に渡ります。 また、水産加工場から排出される魚の不可食部分であるアラ(加工残さい)も広く利用されています。
ペルー、チリ、北欧、北米(アラスカ)などの水産資源が豊富な国では、フィッシュミールの製造が盛んで、その国にとっての重要な輸出物資となっています。
マイワシ マサバ スケソウダラ